
というわけで(?)、アラバキ・ロック・フェスに行って参りました。
同行メンバーは妹、ハシモト、しんたろ。
んで、生でプロのライブをみるのは実に4年ぶりくらいになるのだけど、
そもそも僕は真面目に音楽を聴き始めてから日が浅いこと、周りに音楽好きの友達が
少ないことなんかもあって、もともと「ライブに行く」ということに慣れていない、
というより、ほぼ経験がなかったわけです。
正直なところ、行く前は楽しみに思いつつも、少しばかりよくわからない不安があったのも事実。
ところが行ってみると、そんな不安などはぜーんぶ吹っ飛び、
ライブ(とフェス)の楽しさを堪能する2日間となりました。
(なので、この一連の文章は、ライブ(ていうか音楽)初心者の初々しい日記―――
―――というより、ミーハーな感想文になるんだろうなあ、と。)
当日朝、合流して車で宮城県川崎町へ移動、会場入り。
会場のエコキャンプみちのくは、ダム湖近くのキャンプ場。
4つのステージ間は、歩いて移動するのに10から20分かかるくらい。
入場した時点では、物販コーナーがモノスゴク混んでいた。
4人はテキトーに会場内をウロウロ見物したあと、林の中に場所をとって
「取り敢えずビール!」(笑)
談笑しているうちに、それぞれのステージではライブが始まるじかんになったのだけれど、
よく考えたら初日の午前中は知ってるアーティストが居ない!
さて、どこのステージに行こう?ということで困ったのだが、結局もっちと
しんたろにくっついてチャットモンチーを見に行くことに。
さっそくHATAHATAステージに移動すると、会場に着いたのが早めで、人がまだ少ない。
ステージから10mあたりのところに立って待つ。
ここで気付いたのだけれど、よく考えたらチャットモンチーを知らないばかりか、
こんな前方でライブ観るのも初めてだと気付いた。
まあ、周りと一緒に踊ってりゃいいべ、ということなんだけれど、
同時に意外とワクワクしてきた自分に気が付いた。
20分ほど待つと、メンバー3人が登場。
正直驚いた。中学生にしか見えない!
ミュージシャンというより、「フツーの」女の子だ。
いったいどういう音が聴けるのだろう?と思った瞬間、
パラパラと散っていた観衆が、一気に前方になだれ込んでいく。
僕も詰めるか一瞬逡巡したけど、まあ熱心なファンの人に譲ろう、といことと、
最初は様子見で、と思ったのでほどほどにしておく。
前方の観衆は歓声をあげ、3人はポジションに着き、楽器を手にする。
あー、真正面のギター(というかボーカル)の子しか見えないーとか思っていると、
1曲目が始まった。
いいじゃん!
詞も曲もポップで良いと思った。
ギターの子、細っそい(というより小っちゃい)のに、唄もしっかりしてるし、
ギターの扱い方も安定してるような。
詳しくはわからないけど、なんつーか、堂に入ってる。
観客も、いよいよARABAKIが始まったという様子で、心底楽しんでいる感じだった。
まだあまりMCが達者ではないのかな?(←雑誌だと脱力系と表現されると最近知った)
けどそれでも、なんとか仙台にまつわる話題で盛り上げようとしている様子が
微笑ましかった。
会場のあちこちから声が上がっていたとおり、3人とも確かに可愛いのだけれど、
しかしギターの子はどうも飛び抜けていたようだった。
こういっちゃなんだが、目を見張るほどの美少女というわけではない(失礼)
にもかかわらず、発言する度に観客の間に、あぁー…(ハートマーク)という、
嘆声のような溜め息のような声が漏れていた。まさしく骨抜きという感じ。
思うに彼女の場合、顔ではなくて仕草や声、話し方なんかが総体として「可愛い」
のではないだろうか?
単に(といってはナンだが)「顔が可愛い」人というのはまあ居るもんだけど、
こういうタイプの人は圧倒的に希少な気がする。
30分ほどの持ち時間はあっという間に過ぎ、歓声とともに3人が舞台袖に
引っ込んでしまうと、それぞれの観客も上気した顔で移動を始めた。
僕はそれを、(この場の多くの人にとって)最初のステージが盛り上がった満足感ゆえと
思ったのだけれど、どうやらそれだけでもないらしい。
移動する人ごみの中で「ホンっト可愛かったなー……」という声を何度も耳にした。
僕はあれだけ長い間、しかもたくさんの人間が嘆息混じりにそうつぶやいている場面など
他に目にした事がない。
HATAHATAステージは会場の一番はずれにあるため、他のステージに移動する際には
移動ルート沿いに10分近く歩かなくてはならないのだけれど、来るときはスムーズだった道が、
帰りはモノスゴイ人並みで、のろのろと歩かなくてはならなかった。
もっちとしんたろともハグレたなあ、まあ良いか、と思っていると、
すぐ横の遊歩道を一台のライトバンが通り過ぎていった。
見ると、女の子が一人、窓から顔を出して手を振っているが、もう遠い。
人波の中から、ちらほらと「あ」「あれ?」という声があがった。
一瞬間を置いて、誰かが「今のさっきのボーカルの子だよ!」
と叫んだが、時既に遅し。クルマはとうに走り去ってしまった。
(2007.06.10.投稿)